1. HOME
  2. ブログ・コラム
  3. 忍者コラム
  4. 忍者の正心

忍者の正心

忍びが使う技術には盗みや放火があり
いくら戦乱の世であってもその技術を無闇に使ってしまえば
忍びは単なる悪人になってしまいます。

風魔の忍びはその禁を破り盗賊へと身を落とし
最後は捕まり処刑され滅びていったと伝わります。

そこで忍者は「正心」というものを大事にしています。

正心とは儒学の経典大学の中に出てくる言葉で
忍術書「万川集海」冒頭で忍びの心得として説かれています。

本来の目的を忘れて技術を悪用することは正心に反することであり
悪行によって己の身を滅さない為の忍びの教えです。

また、忍者が心に正しさを求める理由の一つに
相手や味方から信用を得るということがあります。

一国の命運をかけた任務を負う忍びにとって信用が第一です。
信用が無ければ誰もその忍びを雇おうとは思わないでしょう。

内外に信頼されることが、
忍者が乱世を生き抜いた秘訣なのだと私は思います。

忍術家 相模(サガミ)

神奈川県在住の忍術家。 幼少より武術を学び、伝統忍術を継承する忍道の師範忍。 カルチャーセンター講師や様々な忍術学習プログラムを企画開発し普及に務める。 相州ノ忍発起人。古武術や密教瞑想、伝統的な忍術を基にした身体調整法などを指導し、自らも滝行、山籠り等様々な修行とその効果を検証する。 忍術指導者として十年以上のキャリアを持ち、その活動は国内に留まらず2014年にはスウェーデンで演武、忍術講習を行うなど近年活躍の場を広げている。 2019年甲賀伴党宗師家川上仁一、三重大学教授山田雄司監修による忍道の師範を拝命。

関連記事

最近の記事

ブログ・コラムカテゴリー

【イベント】2021年12/19日 「満月と忍びの修行」

満月と忍びの修行

【イベント】2021年12/21日 「忍者Breathig印- 体験会」

忍者Breathig印- 体験会