忍者には流派がある
・678年のころ戸隠山で荒行を行った山伏が体得した技が忍者のはじまりだといわれています。
・飯縄山にこもり山を道場として「茶枳尼天(だきにてん)」(印度の魔人)を信仰する行者の一派が“飯縄の法”といわれる魔法をあみ出しました。
・940年ころには伊賀・甲賀の郡司、守護職に任ぜられた滋野一族の豪族が甲賀流・伊賀流の開祖として敢国神社に祀られました。 ・1184年には仁科大助により戸隠流忍術があみ出されました。
・時代とともに全国に多くの流派が枝分かれしてうまれ、その数は72流、75流、82流ともいわれています。
・主な流派
青森県「中川流」、山形県「羽黒流」、新潟県「上杉流」「加治流」、栃木県「福智流」「松本流」、長野県「芥川流」「青木流」「戸隠流」「伊藤流」、山梨県「甲陽流」「武田流」「松田流」「忍甲流」「忍光流」、神奈川県「北条流」、愛知県「秋葉流」「一全流」、福井県「義経流」、三重県「理極流」「辻一務流」「服部流」「滝流」「義盛流」「内川流」「滝野流」「沢流」「伊賀流」、滋賀県「甲賀流」、奈良県「飛鳥流」「秀郷流」「九州流」「蒲生流」「楠流」、和歌山県「名取流」「新楠流」「雑賀流」「根来流」「紀州流」、岡山県「備前流」、広島県「福島流」
※流派の大部分は伊賀流・甲賀流から分かれたものといわれています。
・参考文献:清水乕三著―「戸隠の忍者」―戸隠民族館 :山田雄司著―「忍者の歴史」―角川選書