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呼吸と忍術

忍術の修行では呼吸法が最も重要であると言われています。

呼吸は生きる為に必要なものであり
我々は24時間呼吸を休むことがありません。

「息(いき)」ということが「生きる」に通じています。

絶えず行う呼吸に意識を向けることで忍びは時や場所を選ばず常に修行を行うことができます。

また呼吸は意識と無意識の領域を繋ぐものでもあります。

例えば心臓の鼓動も呼吸と同様休むことなく、睡眠中も無意識に働いており 自分の意思で簡単にコントロールすることはできませんが、 呼吸は早さや空気を吸い込む量など意識的にコントロールすることができます。

意識は心による制御 無意識は身体による自律的な制御

その両方と向き合うことで「心身一如」
心と身体が一致し、心身のバランスを保ち安定させることができます。

忍術家 相模(サガミ)

神奈川県在住の忍術家。 幼少より武術を学び、伝統忍術を継承する忍道の師範忍。 カルチャーセンター講師や様々な忍術学習プログラムを企画開発し普及に務める。 相州ノ忍発起人。古武術や密教瞑想、伝統的な忍術を基にした身体調整法などを指導し、自らも滝行、山籠り等様々な修行とその効果を検証する。 忍術指導者として十年以上のキャリアを持ち、その活動は国内に留まらず2014年にはスウェーデンで演武、忍術講習を行うなど近年活躍の場を広げている。 2019年甲賀伴党宗師家川上仁一、三重大学教授山田雄司監修による忍道の師範を拝命。

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